天気の子、見てきました。

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  新海誠監督最新作、「天気の子」見てきました。結論から言うと可もなく不可もなく、って感じの映画でした。嫌いじゃないけどめちゃ推すってほどでもないって感じです。プロメアなんかは激推しだったんですけどもね。

 

 てなわけでレビューいきます。ネタバレを含みます。

 

 

 

 

 

1.良くも悪くも後味の良いストーリー

 昔の新海誠と言えば、「ほしのこえ」然り「秒速5センチメートル」然り、見た後で鬱屈とするような、悶々とするような、どうにも後味の悪いストーリーが特徴で、良くも悪くも完全に童貞拗らせてるヤツって感じだったんですけど、言の葉の庭あたりからちょっと明るめのストーリーというか、希望を感じられるようなストーリーになっていったんですよね。

 

  そして大ブレイクした君の名は。同様に今作も「もう二度と彼女と会えない」みたいなストーリーではなく、良くも悪くも会って終わります。ハッピーエンドです。良くも悪くも。

 

 いやね、これは本当に個人的な感想なんですけど、俺がお前(新海誠)に求めてんのはそれじゃねえよ!!ってことなんですよ。

 

 「ほしのこえ」「雲のむこう、約束の場所」「秒速5センチメートル」みたいな、救いのない、ただただいたたまれないような話を求めてるんですよ俺は。御伽噺のような綺麗な話だったら別に新海誠じゃなくても書けるんですよ。そういうのは細田守にやらせときゃいいんだよ

 

  例えば、虚淵玄。やっぱり全体的には暗い雰囲気のストーリーを作るんですよ。でもそれでいて、最後の最後には一筋の救いが存在するんですよ。そういう話を作れるのが虚淵玄なんですよ。虚淵玄も、自身の作風に悩んでた時期があったらしいですし、それを脱却・払拭しようとしてるみたいな話をどこかで読んだ気がするんですけど、俺は無理して明るい話を作る必要はないと思うし、明るい話を作り始めたら俺は虚淵だからって理由で見たり読んだりすることは減ると思うんですよ。

 

 カレー食べてえなと思ってカレー屋行ったら寿司出てくるみたいなもんですよ。俺は寿司も好きだけど、違うんだって。寿司が食べたきゃ寿司屋行くよ。俺はカレーが食べたいからカレー屋に来たんだっての!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 くどいようですが、別にストーリーが悪いわけじゃないです。一般視聴者代表みたいな嫁さんなんかは「清涼感があって良かった」って言ってましたし、その点は俺も同意です。でも俺が求めてるのはアクエリアスみたいな喉越しと清涼感じゃねえ。ドクターペッパーみたいな後味なんだよな。

 

 

 

2.RADWIMPSに曲は早かった

 こういう事言うと懐古厨ってか老害みたいなんですけど、俺にとっての新海誠監督作品と言えば天門なんですよ

 

 例えるなら、宮崎駿×久石譲、ディズニー×アランメンケンなんですよ。新海誠×天門なんですよ。だから「星を追う子ども」「言の葉の庭」はあんまり好きじゃないんですけど、まぁ「星を追う子ども」は新海誠アホになったか?って感じの作品でしたし、「言の葉の庭」は彼女でも出来たか?って感じの作品だったんで、俺の中では新海誠の気の迷いとして整理してます。

 

 話を戻しますけど、RADWIMPSって歌手じゃないですか。歌なんですよ。作曲も勿論してるでしょうけど、歌ありきの曲と、歌なしの曲って全然別物なんですよ。インストルメンタルとBGMって全くの別物でしょ

 

  いや、別にRADWIMPSのBGMが悪いって言ってるわけじゃないんですよ。「君の名は。」もそうなんですけど、違和感は別に感じませんでしたし。ただ、歌手は歌手、作曲家は作曲家、それぞれの領分があると思うんですよ。悪くないからって良いってわけじゃないと俺は思ってて、坂本龍一久石譲RADWIMPSの曲が作れるかっつったら無理だし、そのまた逆も然りだと思うんですよ。

 

 ただまぁ、昨今の作風の変化を鑑みればRADWIMPSの方がむしろマッチしてるって感じになってくると思います。あと2~3作品くらいこの調子で出したらむしろ天門って誰?みたいになるんだろなぁ・・・と思ってますけど、個人的には昔の新海誠に帰ってきて欲しい。

 

 

 

3.絵が暗い

 これもまた難癖になっちゃうんですけど、「天気の子」は作中だと大体雨なんで全体的に暗いんですよ。勿論、晴れ間のシーンとか、めっちゃ綺麗なシーンもありますけど、それでもやっぱり暗い。雨の跳ねる描写とかはさすがのクオリティだとは思いますけど、新海誠の絵が生きるのはやっぱ明るくてこそなんじゃないのかなって勝手に感じました。

 

 まぁ暗いからこそ時折の晴れ間やなんかが映えるってのは否定しませんけど、俺はもっと綺麗な絵が見たかったなあ。

 

 

 

4.レビュー出来ねえなら黙っとれボケナス

 これは俺自身のことでもあるんですけど、1~3で書いたような内容ってのは映画を見る前からなんとなく分かってて、だから劇場に見に行くつもりはなかったんですよ。DVDかBDでもレンタルしてそのうち見るかくらいのつもりだったんですけど、Twitterで「昔の新海誠好きにこそオススメ」「君の名はから見始めたニワカが首をかしげながら映画館出てった」「〇〇と△△を足して2で割った」みたいなツイートを幾つも見つけてそれはもう期待したんですよ。

 

 おめーーーーーらの目は節穴かボケナス!!!!!!!!!!!!!!!二度と喋んな!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 全然ちげーじゃん!昔の新海誠じゃねーじゃん!お前らほんとに「ほしのこえ」から全部見たのかよ!?!?!?!?!?!ハッピーエンドじゃん!!!!!!!!!いや、そりゃ東京は沈没しちゃってるし、セカイノオワリ系かもしれないけど、ハッピーエンドじゃん!!!!!!!!ハッピーエンドだろこれ!?!?!?!?なあ!!!

 

 昔の新海誠ってのは、「可能な限り抗ってはみたものの、時代や環境、時の流れに否応なく流されて、どうしようもなく理不尽で残酷な現実を、嫌々ながらも受け入れるしかない」みたいな、それこそ人が死ぬより残酷な現実を突き付けてくるような、胸を真綿で締め付けるような映画を作るやつだったんだよ。綺麗な絵だからこそ残酷だったんだよ。残酷なまでに美しい残酷な世界を描く監督だったんだよ。

 

 いや、確かに「世界は最初から狂ってる」とか「大丈夫だ」とか、若干それっぽい要素は散りばめてありましたよ。でも、「一人で大丈夫だ」ってことじゃないじゃないですか。「僕たちなら大丈夫だ」ってことじゃないですか。それじゃあ違うんですよ。「一人で(やっていくしかないから)大丈夫(なように見てくれだけ繕っていく)」っていうのが昔の新海誠だったでしょお!

 

 

 

現場からは以上です。

あ、このレビューはなかなか面白かったです。ツイクソ民の1兆倍はなるほどね?ってなる感想でした。ちょっと着眼点偏りすぎなんじゃねーのと思いましたけど。

samepa.hatenablog.comシンエヴァも期待してます。