映画『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』感想

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 映画『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』見てきました。ネタバレ全開の感想になります。

 

 

 

 予告編や画像からも分かるように、すっげーエヴァ臭のする映画でした。良いか悪いかは別にして。いや、ぶっちゃけエヴァを模しただけでエヴァ以上に中身が伴ってないというか・・・あ、ちなみに俺はエヴァシリーズはテレビ本編も映画も新劇場版も全部好きですのでエヴァ風なのは大歓迎ですよ、中身さえもうちょっと伴ってればね。詳しくは後述します。

  

 さて、そんなこんなで公開されたANEMONEですが、前回のハイエボリューション1に比べると圧倒的に意味が分からないというか、どうしてこういう方向転換をしたのか理解に苦しむというか、詳しくは見てくれって感じなんですけどちょっと前回までのお話をおさらいしてみましょう。

 

 前作にあたるハイエボリューション1では、冒頭部分でアドロックとサマーオブラブに関する映像が流されました。若かりし頃のホランドやデューイ、そしてエウレカがサマーオブラブに巻き込まれるお話。そこまでが新規カットで、そこからはレイとチャールズ編を流すだけの総集編といった作品でした。

 これが実写ドラマとかだと総スカン物なんですけどアニメでは珍しくない手法で、アニメ本編をつぎはぎして新規カット入れるだけの劇場版って珍しくなかったんですよね。最近は完全新作として公開するものも増えてきましたけど、ガンダムとかは結構この手の劇場版が多く、「ハイエボリューションも本編で解説しきれなかった部分を補完しての総集編なんだろうな」と思ってたわけですよ。このアネモネを見るまでは。

 

まだ幼かったあの日。父はアネモネを残して戦いに赴き、そして帰ってこなかった。アネモネの小さな胸に深く残る後悔。彼女の心を支えたのは、ぬいぐるみのガリバーAIコンシェルジュ・ドミニク。7年が経過し、アネモネは父が散った戦場――東京にいたアネモネは実験部隊アシッドが実行する作戦の要として、人類の敵「7番目のエウレカエウレカセブン」と戦わなくてはならないのだ。エウレカセブンにより追い詰められた人類は、もはやアネモネに希望を託すしかなかった。そしてアネモネは、エウレカセブンの内部へとダイブする――。

 

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  これ、公式サイトのあらすじなんですけど、シリーズ見てる人なら分かるでしょうけど、分からないじゃないですか。分かるけど分からない。確かにテレビシリーズにはガリバーが居た。でもそれはぬいぐるみじゃなくてれっきとした生物だったし、ドミニクはAIコンシェルジュじゃなくて人間だった。それに舞台は東京でもなければ日本でもなく、ましてやこの地球かどうかすら怪しい。それに実験部隊アシッドなんてなかったし、アネモネはそこの一員なんかじゃなかったし、七番目のエウレカってのも意味が分からない。エウレカセブンっていうのは朝七時から放送してるからセブンだったはずじゃあ・・・?

 

 だもんで、この辺りの解説がされると思って見に行ったんですよ。でも何一つ分かりませんでしたね。ただ唯一分かったのは、これはかの駄作「ポケットが虹でいっぱい(以下、ポケ虹)」と同じで、IFの世界の話なんだということ。あるいはこちらのシリーズこそが本編で、テレビ編はエウレカの見る夢だったのかも。そして、エウレカセブンという作品は新しい次元に突入しようとしているのかもしれないということ

 

 一応俺なりに考えてみました。

 

1.アニメ本編で、エウレカがスカブコーラルであることが判明

2.ポケ虹で、エウレカワールドにおいて並行世界が存在することが判明

3.エウレカAOにて、スカブコーラルが時空を超える存在であることが判明

4.つまりエウレカは時空を超え、並行世界に介在することが出来る

 

 今回のアネモネハイエボリューションでは視聴者が置いてけぼりの展開の連続でしたが、映画見ている最中は本編からAOに繋がる一連のストーリーが正史であることは間違いのないことだと思ってたんですよ。しかし、どうやら違うっぽい。それが分かったのは最後のニルヴァーシュが登場したシーンです。

 

 話を戻して、アネモネハイエボでエウレカは「どの世界でもレントンは必ず死んでしまう」と述べています。言うなればシュタインズゲートですね。レントンが生きている世界線に行くこと、それがエウレカの目的なわけです。

 

 作中にてデューイがこう述べています。

 お前たちが見ているエウレカセブンエウレカセブンではない。偽りの神が創っては破棄した無数の不要な世界。いわばゴミの山だ。お前たちがやってきたことはごみ処理以外の何物でもない。

  そうして多数の世界に介入するうちに、レントンが死んでしまった世界は廃棄されます。アネモネハイエボにおける世界もレントンが死んでしまった世界であり、介入した痕跡が「エウレカセブン」と称されるスカブコーラルの群体なのではないかと思います。

 

 なぜデューイがアネモネハイエボの世界に来ているのか、またどうしてCVが藤原啓治なのか、もっと言えばなぜAOのレントンの声優が藤原啓治なのかは良く分かりませんが、デューイ役の辻谷耕史さんが亡くなってしまったので今回は大目に見ましょう。一応ホランドとデューイは血縁関係があるので声が似ることもあるでしょう。AOレントンはマジで意味が分かんねえけど。

 

 あの幼女エウレカと幼女アネモネ、謎のガリバー群は心象風景ってことで納得できますし、ガリバージエンドも並行世界のジエンドなんでしょう。獣じみたニルヴァーシュに関してはアネモネも分からないとのことでしたので、恐らくエウレカが到達出来なかった並行世界のニルヴァーシュ、もといレントン生存ルートに繋がる鍵となる存在なのでしょう。このニルヴァーシュの存在が、本編すらIFであったという事の証明になります。本編が正史なら本来のニルヴァーシュが登場するはずですから。

 

 さて、今回の映画で分かったのはせいぜいこのあたりまで。これらに関しても公式からの発表があったわけではなく、あくまで俺の考えになります。

 

 さっきも書きましたが、エウレカセブンが新たな次元に突入しようとしているかもしれない。それはエヴァ新劇場版のように、今までのアニメ、映画、コミカライズ、あるいはゲーム、スロット、パチンコなど全てのシリーズを飲み込んで、新しい解釈を我々にもたらしてくれるのかもしれません

 

 さっきからかもしれないかもしれない連呼しているのは、エヴァ新劇場版同様まだ完結していないから。ハイエボ1からの路線変更っぷりの理由は分かりませんが(前作ラストの次回予告にあったシーンもなかったし、どうせ総集編じゃねーかって批判のせいだろうけど)、なんとか上手く完結させて欲しいですね。

 

  あと、冒頭に書いた「中身が伴ってない」という話について。エヴァ新劇場版もじゃねーかと思われるかもしれませんが、エヴァはあくまで原作の話ありきで、序は原作通り、破で新解釈という方向性が示された上でのQですし、Qも新劇場版のシリーズの上での話ってのが分かってるからいいんですよ。解釈が変わってるだけで土台が変わってないので。

 

 ところがアネモネハイエボの場合はそうではなく、そもそもどのシリーズの話なのかマジでさっぱりなんですよ。ハイエボ1から繋がってるのか?それとも繋がってないのか?本編は間違いなく繋がってないのは分かるんですけど、ストーリーとしてはハイエボ1から繋がってるが舞台はハイエボ1とは関係ない(と思う)ってのがミソです。要するに不親切なんですよ。

 

 だから、エウレカシリーズとしては物凄く面白いかもしれないし、こうして考察出来る分にはマニアやファンには面白いだろうけど、ライトなファンからすると意味分かんねーで終わりだと思うんですよね。それがちょっと残念な気もするし、自業自得な気もする。

 

  テーマソングは神です。ハイエボ1の「GLORY DAYS」も素晴らしかったですが、「There's No Ending」も素晴らしい。直訳すると「終わりはない」つまり、「続く!」ってことですね。この辺りもテレビシリーズを意識してるのかなーファンサービスかなーとか思ったり思わなかったり。なんにせよ次回が三部作最後となるわけで、上手く風呂敷を畳んでいただきたいものです。

 

 あとは面白かった考察、コラムなどを紹介しときます。

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