高設定台の譲り譲られ

 今日、生まれて初めて高設定台を他人に譲ったかもしれない。もしかしたら高設定だったのかもしれないが個人的には見限った台を譲ったことはあれど、間違いなく(確定演出が出たので)高設定台を他人に譲ったことは恐らく初めてだろう。

 

 というわけで今日は高設定台の譲り譲られについて書いてみたいと思う。

 

 

 

 話はちょっと変わるが、俺は大当たり中の台や高設定台を貰うことが多い。と言っても両手で足りるくらいだが、学生時代でも週に1~3回、今では月に1~2回といったペースでしか打ってないのに片手では足りないくらい譲ってもらったことがあるというのは結構多いのではなかろうか。1年に1回くらい…いや、普通か?まぁそんなもんか?でも周りに聞くとかなり羨ましがられるのでレアな体験であることは間違いないと思う。

 

 これに関しては敬愛するあしのさんの記事が面白いので気になった人は読んでみて欲しい。

5suro.com

 

 

 でだ。俺は基本的に今まで施される側だったわけだ。通常時は暇だからと携帯で動画を見たりニュースを見ている人は多いが、俺はあまり器用ではないので基本的にムスッとした顔でボーッと虚ろ眼で液晶を眺めている。詰まらなさそうに見えるかもしれなくても内心結構楽しんでいるのだが、やはり傍から見ると何か同情するに値するのかもしれない。

 

 しかし今日初めて「時間さえあれば閉店まで打つのに」という台を譲った。苦渋の決断だった。

 

 高設定台・・・、それ即ちスロッターが愛して止まない夢幻の理想郷。

 

 高設定かも?という低設定に負け続け、そもそもありもしない高設定を探し求めてカニ歩きする。高設定を打つためなら有休をとる、県外にでも遠征する。交通費の方が高くつく?時間の無駄?ナンセンスだ、勝ち負けじゃないんだよなぁ。とは言え勝てるならやっぱり大きく勝ちたい。

 

 高設定をツモれる機会は多くはない。低設定をツモらされることの方が遥かに多いだろう。ではどうするのか。いち早く低設定を見切り、高設定を粘る。それが秘訣だ。だからこそ高設定をツモったら閉店までブン回しが当たり前。そのつもりがないなら設定狙いなんてすべきじゃない。

 

 そう思ってた。今までは本当にそう思ってた。

 

 結論から言うと、今日は夕方から仕事があった。だから譲った。この理屈で言うなら打つべきではなかっただろう。しかし連勤に次ぐ連勤、18/27連勤を経て欲求が抑えきれずに打ちに行った。そして行ったホールが偶然イベント日で、偶然座った台が高設定だった。まさしく棚ぼただったのだ。まぁ負けたんだけどね。

 

 だがしかし棚ぼただから譲ったのかと言われれば断じてノーだ。俺なりに設定が入っている可能性を加味して、欲求と相談して打った。まず入ってないだろうけど、仕事もあるし入ってないならないで早めに切り上げて仕事に行こうという魂胆であった。入ってないだろうけどもしかしたら入ってるかもという浅はかな考えで打った結果、葛藤した。

 

 高設定が確定した時の俺の心中たるや、天使と悪魔がガチの殴り合いを繰り広げていた。「仕事なんて休んじまえ!ボカッ」「スロットを理由に仕事を休むようになったら人として終わりやぞ!ドカッ」「いっぺん休んだことあるだろうが!バシッ」「あの時と今とじゃ状況が違うわい!ドゴッ」「この台の高設定なんてそうそう打てるもんちゃうぞ!ベシッ」「分かっとるわい!でも出る気せんのじゃ!ボゴッ」

 

 ・・・殴り合いの結果はダブルノックアウトだった。俺は途方に暮れた。途方に暮れた末、絆やら番長をグループ打ちしていた隣の兄ちゃんに声をかけた。

 

 「・・・これ、設定5ですけど打ちます?」

 

 隣の兄ちゃんが嬉しそうに身内を連れてきた時、俺は大人になった気がした。

 

 

 

 

 人として当たり前の事と言えば当たり前の事なんだけど、仕事よりスロットを優先するようになったらマジで終わりむしろ躊躇してた俺は半分終わってた。

 

 いくら緩い職場とは言え、予定があるのに打った俺が悪いし、設定使ってくれる店だってことが分かっただけ儲けものと考えるべきなんだろうけど、台を譲るか続行するかで殴り合いをしてた時は体調不良と寝不足も相まって冷静じゃなかったからめちゃくちゃ困ってた。迷ってた。

 

 でも、隣の兄ちゃんが身内を連れてきた時に、我に返った。

 

 こんな事言うとなんなんだけど隣の兄ちゃんは俺より老けて見えたし、グループの面々も俺より年上っぽかった。学生ならいざ知らず、そんな人たちがスウェット+サンダルで平日の朝からスロットを打ってるのはどうなんって気がするし、もしかしたら仕事休みに打ちに来てる社会人のグループなのかもしれないけど、別のシマから身内連れてきた時には(お前ら何人で来てんねん)って真顔になった。

 

 とどのつまり、パチスロは遊戯なんだよな。遊戯だからこそアツくなれるし面白いけど、遊戯の領分を越えたらいかんぜよということを再確認できたし、道を間違えずに済んでまた1つ成長したぜって感じで今日はいとふゆ。

 

 それにしてももう一度打ちたいなぁ・・・今度は勝ちたい・・・。

 

ー20000円也